mutanのblog

『睡眠時無呼吸症候群患者』大きな声じゃ言えないけど一応、一級建築士。けれど本業そっちのけの雑記ブログ

睡眠時無呼吸症候群(SAS)やいびき改善のための鼻中隔湾曲症の手術を受けた体験談

今思い出してもおぞましい経験をしました。

睡眠時無呼吸症候群を解消するために受けた鼻中隔湾曲症の手術は鼻の中の軟骨をノミでコンコンと大工仕事のように削っていくのですから

今からその経緯をお話ししていきます。

血を見るのが苦手という方はお控えください。今思い出しても二度と同じ思いをしたくない。

さぁ、はりきってどうぞ・・・

 

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ボクの無呼吸症候群を改善するためのひとつの手術 原因と鼻中隔湾曲症の治し方

睡眠時無呼吸症候群も入院検査で判明し以前に比べて体調が整うようになってきたものの、clapを常時つける必要がある。

対処療法では一生cpapを寝る時に装着する必要がある。

色々調べてみると睡眠時無呼吸症候群にはいろんなタイプがある。ネットで色々調べていくと自分と当てはまる症状を見つけた。

常時、片方の鼻の穴だけ鼻血が固まって息がしづらい。

二つの鼻の穴を隔てる軟骨が曲がっているため皮膚がつっばり、その勢いで張り裂け鼻血が出ているようだ。

この頃は抵抗なく近所では有名な耳鼻科で検査してもらったところ、やはり鼻中隔湾曲症であった。

 

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鼻中隔湾曲症の手術の内容は今振り返ってもおぞましい

睡眠時無呼吸症候群を完治するには手術を受けるしかないと意気込み先生の話を聞く

鼻の周囲を局部麻酔して曲がっている鼻中隔軟骨をノミのハンマーで削り取ります。

その言葉だけで血の気が引く

恐怖体験は極力避けてきた。大人になってからもジェットコースターすら乗ったことがないのに、、、

さぁ、どうするお前よ、、さぁ、さぁ、さぁ!

先生の説明から手術をするかしないか、今答えを求められている。 

不思議なくらい自分で信じられないくらいに「お願いします」と躊躇いのない言葉が自分の口から発せられた。

無意識に発せられた言葉の真髄は、ただ「生きたい」のひと言。

ためらいがちに生きてきた自分に驚いた。

手術は一か月後、心身を鍛えるためUSJで種類の違うジェットコースターを3回乗りました。

馬鹿にしちゃいけないよ。

ためらいがちの人生が確実に一歩一歩前へ進んでいく。いや、自分自身で進めて行く!

鼻中隔湾曲症手術当日は不安でいっぱい

手術当日は逃げたい気持ちでいっぱい、荷馬車に揺られて運ばれる仔牛状態

ドナドナを知っていますか?

用意ができましたと診察室に移動する。

手術は手術室みたいな大層なところではなく診察室に備え付けのベッドで行われる。

ベッドに仰向けに横たわる。

先生からこれからの手術のせつを簡単に受ける。

目にタオルをかぶせられる。

歯医者に来たようで次に声をかけられれば反射的に口を大きく開けそうになる。

そんなことを考えられる余裕がどこにある。

麻酔をします。少ししちくっとしますよといわれても、次にくるハンマーとノミの恐怖に比べれば蚊に刺されるようなもの。

鼻を触られて感覚がないことを確認をされると

さぁ、次はノミとハンマーだ。

ああ、帰りたい。

始めます、恐怖体験の始まりだ。

今すぐでも帰りたい!

いきなり頭蓋骨を揺り動かすような強い衝撃一発二発、

ドーン、ドーン!

先生から大丈夫ですかの安否確認。

怯えるアタシ。

大丈夫なわけないじゃない!って心で叫んでいるのにこんな状況でさえ「はい」て答えてしまう臆病で物おじするアタシ。

ノミとハンマー続行脳天に振動が続く。からのついには過呼吸

ただ意識ははっきりとしていて恐怖はハンパないです!

手術ではなくこれ作業ですよ。先生

もうどれくらい時間が経ったかわからないうちに作業終了を先生から告げら目に覆われたタオルを剥ぎ取られた。

リンチの上に自動車のトランクに強引に入れられて、とりあえず山の中で目にぐるぐる巻きにされたガムテープを剥がされたような解放感。

まだ自身の中で恐怖は続いている。

懇切丁寧に術後の説明を晴れやかにわかりやすない説明をボクにする先生はまるでサイコパスのよう。ははっ

息苦しいと感じるのは鼻の穴にがーせを立て込まれているせい。

「3日間はガーゼをとってはいけません」と先生。

地獄ははじまったばかり、、、

鼻中隔湾曲症の手術は日帰りの手術

入院はなく一日で済む手術はボクには助かる。

支払いを済ませてパートナーの迎えをしばし待つ。

自宅でもまだ不安は続く

3日間は安静にということで仕事はお休みでお家で何もする事なく、というよりは鼻でいきすらもできない恐怖をひたすらに感じる。

一日目は鼻ガーゼを乗り越えたものの次の日は外したい衝動に駆られてぎゅっと握り拳をつくる。何度か手を鼻に持ってこようとするたびにパートナーから「小手ぇーッ」をくらう。

息をできない恐怖は味わったものにしかわからない、えい、ままよ鼻がどうなろうと知ったことかと指を鼻に持ってくるたびに「小手ぇーッ」の仕打ちをくらう。

一人ものだったら、もう鼻は無くなっていたね。

パートナーの無慈悲にマジ感謝!

初めて自分から手を繋いで欲しいと恋人繋ぎをしました。

えへッ

 

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手術から3日後いよいよ鼻に詰めたガーゼを当日がやってきた!

3日後にガーゼを外し鼻うがい

やっと時間が経過した。感覚では3日どころではなく永遠ではないかというくらいだった。両鼻に詰められたガーゼを外すのは儀式のよう。

鼻毛をいっぺんに抜き取るブラジリアンワックスなど子供のお遊び、こちとらノミとハンマーだ。

さぁ、さぁ、さぁ取るぞ、ガーゼを取るぞ

取った瞬間の心地たるや地獄から舞い戻った天使のよう。

はねかで羽ばたけるような軽やかさ。

ああ、生きてて良かった。

恐怖はまだ続くんだよ、さぁ、はなうのはじりだ。

ノミとハンマーで傷つけられた鼻の穴を整理食塩水とイソジンを混ぜて鼻うがい。

やってみると痛みはない。

ただ白い洗面器にはどす黒い血の塊があくらでも出てくる。このだんかいでは恐怖は薄れ爽快感がこんにちはしてきた。

どす黒い血は何日か続き、やがて血はなくなり気づいた頃には鼻呼吸がスムーズになっていた。

時間経過で診察の結果、手術は無事成功鼻中隔湾曲症は治り鼻呼吸で睡眠時無呼吸症候群は完治と思い一旦cpapを断ったものの、まだいびきを変則的にかいているようで日中を眠気が少し襲う。Cpap再開で以前よりは改善したものの、さぁ再開。道のりは遠い。

おそらくボクが顔平たい族の一員であるために

睡眠時無呼吸症候群、改善平たい族の旅は死ぬまで続く。

おしまい。

追伸、あくまでも個人的な意見ですが、よっぽどの覚悟がない限り手術を受けない方がいいと思います。恐怖心に打ち勝てる方のみで

病院によっては全身麻酔のところもあり、気づけば終わっていたというようなところもあるそうです。

手術は勢いではなくしっかりと考えて行いましょう。