人気の坂道シリーズ(乃木坂46・日向坂46・櫻坂46)のコンセプトの違いを歌詞を集積してグループの違いを分析
- 坂道シリーズって違いがよくわからない・・・歌詞の違いで見比べよう!
- 分析方法
- その前に乃木坂・日向坂・櫻坂の坂道グループの特徴ってどんなんだろう?
- 乃木坂46(オフィシャルサイト)
- 出現頻度の高い単語を色と文字の大きさで表す櫻坂46のワードクラウド
- 乃木坂46のワードクラウドを見ての感想
- 櫻坂46(オフィシャルサイト)
- 出現頻度の高い単語を色と文字の大きさで表す櫻坂46のワードクラウド
- 櫻坂46のワードクラウドを見ての感想
- 感情分析AIで乃木坂46の歌詞に含まれる感情をグラフで表す。
- 日向坂46(オフィシャルサイト)
- 出現頻度の高い単語を色と文字の大きさで表す日向坂46のワードクラウド
- 日向坂46のワードクラウドを見ての感想
- 数値で乃木坂46・櫻坂46・日向坂46を比較する。
- 総評 3グループに共通しているものは僕・君
坂道シリーズって違いがよくわからない・・・歌詞の違いで見比べよう!
興味がなくてもよくテレビで見たり曲がラジオや街中で流れたりと「○○坂ってよく耳にするな」とか世代が違うからみんな同じに見えちゃうなんてひともいるよね。
そこで、「そうだ!歌詞を集積して分析すればグループの違いが明らかになるんじゃないかな」って思いつきで坂道グループの違いを明らかにしていくよ。
さあ、スタートだ!
って思っていい方法を探り当てたよ。それは『テキストマイニング』
テキストマイニング 何に使う?
テキストマイニングの活用シーン
商品開発やサービス改善で差別化 ...
CX(顧客体験)の向上 ...
データ資産をマーケティングに活用 ...
AI-VOC分析サービス ...
AIテキスト分類サービス
チンプンカンプン(汗)なんかむずかしそうだけど・・大量の文章データ(テキストデータ)から、有益な情報を取り出すことを総称してテキストマイニングと呼ぶそうだよ。マイニングって採掘って意味があるよ。
それじゃあ、順を追って説明するね。
分析方法
より多くの歌詞を集めるために簡単に歌詞をテキスト化できるLycs Masterというツールを使う。
それからAIテキストマイニングbyユーザーローカルという無料でテキストを分析できるツールで単語の頻出頻度や感情分析を行うよ。
検索はLylics Master から歌詞サイト(歌ネット)の検索から抽出された曲(グループのみソロ曲は除く)
なので選曲されない歌詞も入らない場合有り。
・乃木坂46 182曲(歌ネットより)
・櫻坂46(欅坂含む) 54曲(歌ネットより)
・日向坂46 56曲(歌ネットより)
曲のタイトルは膨大なので今回は省いてやるね。
その前に乃木坂・日向坂・櫻坂の坂道グループの特徴ってどんなんだろう?
乃木坂46(オフィシャルサイト)
乃木坂46のイメージ「清楚なお嬢様」
イメージとの相違
単語の出現する種類とポジティブを上回るネガティブ、それは形容詞からネガティブさが見て取れる。
「清楚なお嬢様」というイメージに大人しく無口で物分かりがよく振舞っているが実は孤独で寂しくてここから君に助け出してもらいたいって印象かな。
櫻坂46(オフィシャルサイト)
櫻坂46のイメージ「クールでカッコいい」
@ sakurazaka46 公式twitterからのプロフィール
秋元康プロデュース。応募者22,509人をオーディションした後、乃木坂46に続く「坂道シリーズ」の第2弾、櫻坂46として2015年8月に誕生。櫻坂46は2020年10月14日より活動を開始。
出現頻度の高い単語を色と文字の大きさで表す櫻坂46のワードクラウド
櫻坂46のワードクラウドを見ての感想
「笑わない」「クール」の印象に引きずられるのか名詞のohやwowはおそらく連呼して激しい様子で世界・生きる・信じる・終わる・誰かの言葉が切迫した張り詰めた雰囲気を醸し出している。
感情分析AIで乃木坂46の歌詞に含まれる感情をグラフで表す。
イメージとの相違
ポジネガはネガティブが多いけれど乃木坂46に比べれば納得できる割合で怒りが圧倒的に強く続いて悲しみが高く恐れは低くてどこか戦闘態勢が常でロックのような抗う姿勢が歌詞に垣間見えるね。
日向坂46(オフィシャルサイト)
日向坂46のイメージ「いつも笑顔で元気いっぱい」
出現頻度の高い単語を色と文字の大きさで表す日向坂46のワードクラウド
感情分析AIで日向46の歌詞に含まれる感情をグラフで表す。
イメージとの相違
でもね、単語の頻出頻度に比べるとなんだかネガティブがポジティブを8倍近くも勝っている。ツールの特性か作詞だけでは測れないなにか・・・タイトルと曲が一致して聞いていないから歌詞だけで判断するしかない・・そもそもそういう趣旨だから。
数値で乃木坂46・櫻坂46・日向坂46を比較する。
総評 3グループに共通しているものは僕・君
乃木坂46・櫻坂46・日向坂46それぞれに共通したものは君と僕は少女が男の子の立場で一人称の僕を歌うってどういうことだろう?
考察1 「僕」は男性ファンを物語に没入させるワード
芸術性を高めた歌詞ではなくてあくまで男性ファンに共感してもらうため(勝手に女性よりも男性ファンが圧倒的に多いと決めつけている)「僕」が男性ファンで「君」が女性アイドルと逆転させて歌詞の物語に没入してもらう仕掛けになっているんじゃないか。言うなればファン目線の女性アイドルとの仮想の世界。
考察2 「僕」は処女性を担保するためのワード
女性アイドルの処女性を僕で表現していないかな?アイドルっておトイレにも行かないって神話があるし、ファンはそれをウソでも信じたい!女性アイドルが僕を歌うときの僕って一直線で邪なこともなくただただ純粋、そう、その純粋性を表現するときに私では堅苦しくアタシではあばずれ感が出てしまう。だから僕ってワードは重要なんじゃないかな。
櫻坂46ってやっぱりイメージに近い歌詞で最も体現している。
感情においては特筆すべきは櫻坂46が「笑わないアイドル」「クールでカッコいい」
というイメージに近い結果がでたね。
三者比較しても感情において喜び・好きの数値が低くて負の感情(恐れ、怒り)が比較的高い。ネガポジに置いてもネガティブが勝りポジティブが明らかに低い。
イメージを歌詞で体現しているね。
それに比べて乃木坂46と日向坂46は意外な結果
歌詞だけでは測れない曲に合わせれば印象が違ってくるのかもしれないけれど「いつも笑顔で元気いっぱい」とはまるでかけ離れていて意外な結果になったね。
なぜこういう結果がでたのか?
坂道というコンセプトがあるからリスナーにはわからない製作側の意図が働いているのか、それとも作詞を多く手掛ける秋元康さんによるクセがにじみ出ている・・・それともこのツールのバイアスがかかっているのかな?
ならば、次の記事でAKB48と比較するとどんな結果になるかやってみよう!
おしまい。